カラコン構造

カラコンの構造とは

 

カラコンの構造は、製法について知るとよく理解することができます。

 

構造や製法はひとつではなく、特に着色剤の印刷及び内包工程、
レンズ成形という手順において違いが出てきます。

 

 

 

まずはレンズ成形について見ていきましょう。

 

カラコンはソフトコンタクトレンズの括りに入りますが、
ソフトコンタクトレンズを作る際には「キャスティングモールド製法」が使われます。
それぞれを説明していきましょう。

 

  • キャスティングモールド製法
  • キャスティングモールド製法は、更に3つの種類に分けることができます。

 

  • フルキャスティングモールド製法
  • 通常のワンデーレンズ、ツーウィークレンズはこの製法で作られています。
    凸型・凹型を使用して、プラスチック成形のようにレンズを生産していきます。
    この型をキャステングモールドと呼ぶことから、製法にも同じ名前がついています。
    大量生産に向いており、そのためこの製法を使う際には大きな市場を
    視野に入れる必要が出てきます。(日本だけでなくヨーロッパ・アメリカ市場など)

 

  • セミキャスティングモールド製法
  • カラコンはこの製法を用いて作られるのが主流です。
    凸型、凹型である程度の型を作った上でフロントカーブ(まぶた)面を削り、
    レンズを仕上げる方法です。
    オートメーションのフルキャスティングモールド製法と違い、
    手作業を入れることになるので、キャスティングモールドの歪みも
    ある程度は製作工程で修正することができます。

 

  • スピンキャスティングモールド製法
  • 凹型レンズのみを使い、遠心力を用いることでレンズをつくる方法です。
    おわん型の凹型キャスティングモールドにレンズ材料を流し、
    回転させることによってレンズを成形し、固めます。
    凹型モールドのみを用いてレンズを製作するため、ベースカーブ面に
    一切触れることなくレンズを成形することができるので、
    角膜への接触がスムーズになります。

     

    着色剤の印刷及び内包工程では、
    3つの方式が挙げられます。それぞれを見ていきましょう。

 

  • サンドイッチ製法(方式)
  • カラコンの色素をレンズ内に閉じ込める方法のひとつです。
    外側レンズと内側レンズを作り、色素をそれらのレンズの間に
    挟んで(サンドイッチして)固めます。
    色素を挟んでがっちり固めることができますので、
    色素の内包性に優れていると言えるでしょう。

 

  • 浸透方式
  • 色素そのものをレンズ素材でコーティングしたり、
    色素を浸透させたりすることでレンズに内包させる製法です。
    サンドイッチ方式と比較して、レンズ表面からの色素の距離を
    調整することが難しいため、色素そのもののコーティングが薄いことがあります。

 

  • プリント方式
  • 内包性を気にせず、出来上がったキャスティングモールドや
    ドライレンズにそのまま印刷する方式です。
    内包を実現するのは色素をコーティングする際のみということになりますので、
    色素内包度は3つの方式の中でいちばん条件が悪いと言えるでしょう。

     

    内包性は瞳そのものの印象に関わってくるため、少し気にするとよいかもしれません。
    気になる場合は、カラコンのレンズを綿棒で2〜3回こすってみましょう。
    色素が綿棒に付着するような場合は、内包性が悪いと言えます。